是枝裕和監督の最新作映画『万引き家族』の本予告映像が解禁となった。
是枝裕和監督の渾身の最新作、予告映像解禁
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく――
映画『万引き家族』は、『三度目の殺人』『そして父になる』などこれまで家族のかたちを描き続けてきた是枝裕和監督の最新作。是枝監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」語る懇親作で、人と人との関係が希薄な今の時代に、真の“つながり”とは何かを問う、心揺さぶる物語となっている。
息子と協力して万引きを重ねる父・治をリリー・フランキー、その妻・信代を安藤サクラ、彼女の妹・亜紀を松岡茉優、家族の“定収入”として年金を当てにされる祖母・初枝を樹木希林が演じ、さらに池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、柄本明、緒形直人、森口瑤子ら実力派俳優たちが脇を固める。そしてオーディションで抜擢された城桧吏と佐々木みゆの2人の子どもたちが瑞々しい表情を見せている。なお、映画音楽は細野晴臣が担当している。
このたび解禁となった本予告映像では、スーパーマーケットでハンドサインを出しあい、盗みを働く父子の姿が映し出され、寒空の下で震える少女を見かねて連れ帰ってきてしまい家族として育てる姿や、取り調べと思われるシーンでは「他に教えられることがなんにもないんです」と呆然と話すリリー・フランキー、涙ながらに「拾ったんです。捨てた人は、他にいるんじゃないですか?」と話す安藤サクラの表情など、更なる家族の秘密と、衝撃の展開を予感させるものとなっている。
映画『万引き家族』は、2018年6月8日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。
(C)2018『万引き家族』 製作委員会
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